個性をとらえる医学

アーユルヴェーダは“個性をとらえる医学”といえます。人間の体は、朝起きてから昼活動し、夜寝るまでの間に様々に変化しています。それは、体温であったり、思考能力であったり、気持ちの高揚であったりと様々です。さらに言えば、個人ごとにこの変化も異なってきます。より広範囲にとらえるのであれば、気候の変化(季節、天気、気温など)や環境の変化(個人の置かれる環境)によって日々人間の体は変化し続けています。しかし、現代医学では人体を一定のものと認識した“集団の医学”としての性格が強くなっています。それは、これまで多くの成果を挙げてきた医学の分野が、人間を構成する細胞や様々な要素に着目し、研究を積んできた結果万人に適用できる治療法を開発し、多くの人々を救ってきたという実績を基礎として確立した、大きな成果であるといえます。しかし、人間には前述したように個体差すなわち“個性”があるのです。医学的にこの個性に着目するというのは、現代医学からすれば異質なことでありましょう。アーユルヴェーダでは、ある時間と場所におけるある個人の状況を的確に把握し、その状況に応じた健康的な生活をおくることが重要と考え、医学の認識の主体である人間の個性をとらえ自己を知ることにその重心をおいているのです。個人ごとの物質的な体と精神的な心の調和(バランス)が、健康をかなえる上で必要なのです。



copyright © 2006 アーユルヴェーダ 簡単インド式エクササイズ All Rights Reseved